事実婚で子供が生まれたらどうなる?戸籍や親権などの気になるポイント5つを解説

テレビ番組で特集されるなど、事実婚に注目が集まっています。

事実婚は、婚姻届を出さない新しい夫婦の形です。そこで気になるのが、事実婚夫婦の間に生まれた子供についてですよね。

子供の戸籍や姓、認知など事実婚で生じる問題について解説していきます。

事実婚で子供を産むデメリットや、かわいそうだと思われることの多い事実婚夫婦の子供の心情なども紹介しているので、事実婚を検討している人は参考にしてみてください。

そもそも事実婚とは?

事実婚とは、婚姻届を提出していない夫婦のことです。

最近では、はあちゅうさんが事実婚を発表し話題となりました。他にも萬田久子さんや椎名林檎さんなど、有名人でも事実婚を選択した人は多いです。

同棲カップルと何が違うの?という感じがするかもしれません。同棲カップルとの大きな違いは、お互いの認識です。お互いに夫婦であるという認識があれば、事実婚は成立します。

他にも、一緒に住んでいるということや、周りからも夫婦として認識されているということが事実婚の条件として考えられることが多いです。しかし、必ずしも一緒に住んでいなければ事実婚として見なされないということはありません。

事実婚は、婚姻届を提出しない夫婦ということで曖昧さを感じがちです。

そこで、二人の間で事実婚をするということで契約書を交わす夫婦もいます。事実婚の上で重要となるのは、お互いが夫婦であるという認識を持っていることです。

事実婚で子供ができたら考えられる2つの対応

事実婚をしている夫婦で子供ができた場合、どのような対応が考えられるでしょうか

婚姻届を提出していないということで、結婚とは少し違った対応が必要となります。

対応①入籍の手続きを取る

事実婚をしている夫婦でも、妊娠や出産を期に結婚の手続きを取る人もいます。子供がいない状態であれば、事実婚という形が自分たちにとって最適な形だと思っていても、子供ができたとなると事実婚よりも結婚のほうが適していると感じる人が多いからです。

子供ができると、保育園に入園するときに事実婚だと入りにくかったり、子供が人からどのように思われるのかと心配になったりといった問題が発生します。

二人だけの生活であれば、別姓でいられるなどのメリットのほうが大きいと感じていても、子供が増えるとなると入籍していたほうが夫婦のためにも子供のためにも便利と感じることがあるのです。

そのため、子供ができたタイミングで入籍をする事実婚夫婦は少なくありません。

対応②認知をしてもらう

結婚をした夫婦であれば、その間に生まれた子供は自動的に夫が父親となり、妻が母親となります。しかし事実婚の場合は、妻は自動的に母親となりますが、夫は自動的に父親とはなりません。

戸籍上の父親としたいなら、認知届の提出が必要です。認知には3種類あります。

1つ目は、胎児認知です。子供がお腹にいる時に、父親が母親の本籍地に認知届を提出します。受理されれば、出生届に父親の名前を書くことができ、結婚したときと同じような形にできるという点が胎児認知のメリットです。

2つ目は、任意認知です。任意認知は、子供が生まれて出生届を提出した後に認知をします。父親が住んでいる地域で認知届を提出でき、遺言で認知する旨を残すことも可能です。遺言に認知することが記されていれば、生まれてから時間が経っていても認知ができます。

3つ目は、裁判認知です。父親が認知を拒否している場合や、遺言で残すことなく父親が無くなった場合に裁判認知となります。裁判で認知を争うため、強制認知とも呼ばれ、あまりないケースです。

一般的には、胎児認知や任意認知で認知をします。認知届を提出するだけなので、難しいということもありません。

事実婚夫婦の間にできた子供にまつわる知りたい5のポイント

事実婚夫婦が子供をつくるときに気になるポイントとしては、戸籍や姓などがあります。結婚とは異なり、母親と父親で戸籍が違うため、その間に生まれる子供はどうなるのかが難しいところです。

そこで、5つの気になるポイントについて解説します。

ポイント①子供は母親の戸籍に入る

事実婚の場合、母親と父親で一つずつ戸籍があります。事実婚夫婦の子供は、母親の戸籍に自動的に入ることになり、父親の戸籍には入りません。

結婚していると、母親と父親は同じ一つの戸籍に入っているため、出生届を出すと子供も自動的にその戸籍に入り、嫡出子とされます。事実婚では、出生届を出すと母親の戸籍に自動的に入り、非嫡出子となり、嫡出子とは戸籍への記載方法が異なっていました。

戸籍への記載方法は見直され、今では長男、長女、二男、次女など、非嫡出子も嫡出子と同じ記載となっています。

出生届を提出するまでに認知されていれば、出生届に父親の記載をすることができますが、認知されていなければ記載はされません。基本的には、子供は母親に戸籍に入ると覚えておきましょう。

ポイント①親権は母親または父親の単独親権となる

事実婚夫婦の子供は、母親か父親のどちらかが親権を持ちます。結婚の場合は、母親と父親の二人で親権を持ちますが、事実婚では両親ともに親権を持つことができません。

そもそも親権とは、未成年の子供を監護し、財産を管理する権利です。その他に、未成年の子供に代わって法律行為をすることも親権の一つの権利となります。

事実婚をしていて、認知届を提出し父親として認められても、親権については両親で持つことができません。生まれた子供は自動的に母親の戸籍に入るため、基本的には母親が親権を持つことになります。

母親から父親に親権を移動させることは可能ですが、共同で親権を持つことができないため、事実婚の一つのデメリットとされることが多いです。

ポイント②扶養に入ることは可能

事実婚であっても、子供は両親のどちらか収入の多いほうの健康保険の扶養に入ることができます。母親とは戸籍が同じなので問題ありませんが、父親の健康保険の扶養に入るなら、父親から認知されていることが必要です。

結婚している夫婦と同様に健康保険の扶養に入れるので、事実婚だからといって健康保険の扶養については違いを感じることはありません。

健康保険では扶養に入ることができますが、所得税法では扶養に入ることはできないという点が難しい問題です。年末調整の時期などでよく聞く配偶者控除の対象に母親(妻)も子供もなりません。

健康保険においての扶養と、所得税法においての扶養とは扱いが別になるということは重要なポイントです。

ポイント③事実婚では児童扶養手当はもらえない

児童扶養手当とは、両親が離婚したり死別したりしたことによって、一人親で子供を育てる家庭に国から支給される手当です。0歳から18歳まで支給され、一人親世帯が子供を育てる助けとなっています。

事実婚の場合、基本的に子供は母親の戸籍に入り、戸籍上一人親世帯です。しかし一人親とは認定されず、児童扶養手当はもらえません。

当たり前と言えば当たり前な気もしますが、児童扶養手当は実際に一人親で子供を育てていることを前提としています。

シェアハウスで子供を育てている場合や、子供だけが離婚した両親の家を行き来している場合など、様々なケースを事実婚かどうか見極めて児童扶養手当の支給を決めているのです。

ポイント④基本的には母親の姓となる

事実婚夫婦の子供は、自動的に母親の戸籍に入ります。母親の戸籍に入れば、姓も母親と同じになり、父親の姓となることはありません。

母親の戸籍にいても、父親が認知すれば、子供の戸籍の父の欄には父親の名前が記載されます。父親の戸籍には、子供を認知したことも記載され、それぞれに法的に親子として認められたことが戸籍からも分かるのです。

父親の姓にしたいときには、認知をした上で、父親の戸籍に移る手続きと子供の姓を変える手続きをする必要があります。15歳以下であれば親権者が申し立てを行うことができ、15歳以上であれば子供自身が申し立て可能です。

事実婚夫婦の子供は、基本的に母親の姓となりますが、父親の姓にすることもできます。姓を変える手続きは少し面倒ではありますが、変更可能です。

事実婚のまま子供を産むデメリットとは?

事実婚の夫婦が子供を産む上で何かデメリットはあるのでしょうか。考えられるデメリットを3つ挙げました。

デメリット①共同親権が得られない

結婚の場合は、母親と父親の二人が親権を持ち、共同親権となります。事実婚の場合は、基本的に母親が親権を持ち、父親は親権を持ちません。親一人の単独親権という形となります。

父親が親権を持つこともできますが、結婚をしている夫婦と同じように母親と父親の共同親権を持つことができないということは結婚との大きな違いです。

単独親権であることで大きなデメリットはありませんが、二人の子供であるはずなのに片方は親権者として認められないという点が親として寂しいということが一つのデメリットとなります。

また、子供が小さい間は親権者のみが子供の預金通帳を作ることができるなど、手続きにおいて親権者しかできないことがあるため、小さなデメリットを感じることはあるかもしれません。

デメリット②認知の手続きをしないと父親として認められない

結婚をしていれば、子供は自動的に母親と父親の戸籍に入り、両親ともに法的にも認められます。

事実婚夫婦の場合は、父親が認知届を提出しなければ父親として法的に認められません。結婚とは異なり、認知届の提出というワンクッション必要となってしまいます。

認知されていないと、いくつかデメリットが生じるかもしれません。事実婚を解消するときに、子供の養育費を支払う義務を父親が負わなかったり、父親が亡くなったときの遺産を子供が受け取れなかったりと、認知されていないことで不便なことがあります。

事実婚夫婦は、子供ができたときには出生届だけではなく、お腹にいるときから認知届の提出を忘れないようにしましょう。

デメリット③両親の姓が違うことでトラブルが起こる可能性がある

母親の戸籍に入っていると、子供は母親の姓となります。父親とは異なる姓となるため、一般的な家庭とは違った家族の形となるため、周りからの目が気になるかもしれません。

一般的に両親の姓が異なるというケースは少なく、離婚をしているの?と思われることが多いでしょう。でも両親ともにそろっているとも見えるため、不思議な家族に思われるかもしれません。

子供の間でも事実婚であることを理解することは難しいことが考えられ、いじめなどのトラブルとなる可能性もあります。

一般的な家庭とは違う事実婚であることを子供自身も、子供の周りの人たちも十分に理解することが大切です。

事実婚夫婦の子供はかわいそう?子供の心理を紹介

両親の姓が違うことでトラブルが起こるかもしれないということは、事実婚夫婦の子供はかわいそうなのでしょうか。

世間一般では、かわいそうと思われることが多い事実婚夫婦の子供ですが、本当にかわいそうなのかを検証してみます。

心理①結婚という形を取らなかった両親に疑問を感じる

一般的には結婚をして夫婦という形をとることが多いため、事実婚という形を選んだ両親に子供は疑問を持つかもしれません。子供が事実婚に疑問を持つころに説明をしてあげる必要があるでしょう。

事実婚という形を選んだ理由がそれぞれの夫婦にあるはずです。夫婦別姓でいたいという理由であったり、名義の変更が必要なく面倒なことが少ないという理由であったりといった理由を子供に説明してあげましょう。

子供に事実婚である理由を説明する必要があるの?と思うかもしれません。しかし子供も家族の一員です。それを知ることで、すっきりする部分があります。

子供にはまだ難しい話になるかもしれませんが、分かりやすく丁寧に説明してあげることで、子供の中ですっきり整理ができるはずです。

心理②父親との姓の違いが気になる

事実婚夫婦の子供には、父親との姓の違いがだんだんと気になったという人が多いようです。小さい頃には気にならなかった姓ですが、保育園に入り、小学校、中学校……と大きくなるにつれて周りとの違いが気になることがあります。

事実婚をしている夫婦はまだ少ないため、どうしても結婚している家庭と自分を比べてしまうものです。どうして自分の両親は姓が違うのか、自分はどうして父親と姓が違うのかと気になってしまいます。

やはり両親と子供としっかり話し合うことが大切です。事実婚に至った経緯や、姓が違う理由といった子供が気になる疑問は小さなことでも解消してあげましょう。

事実婚であることで子供に負担になるようなことを避けるには、子供のモヤモヤを解消してあげることが必要です。

心理③事実婚だから自分はかわいそうという感情はない

実際に事実婚夫婦の間の子供に、自分のことをかわいそうと思っているかどうかを聞くと、自分をかわいそうだと思ったことは無いとしている人が多いです。

事実婚であることで、父親と姓が違ったり、両親の姓が違ったりと周りとの違いを感じる機会はあります。しかし、両親からたっぷりと愛情を受けていると感じているのであれば、かわいそうだと感じることはありません。

事実婚であっても、子供に愛情をたっぷりと与えながら育てることで、結婚とは何も変わりなく子供は育ちます。子供だから事実婚なんて難しくて分からないだろうとするのではなく、丁寧に説明することが大切です。

まとめ

昔と比べて、事実婚を選ぶ人も増え始め、結婚とは違う新しい選択肢として知られ始めました。

事実婚夫婦が子供をつくるとなると、結婚するのとは異なる状況に戸籍などでデメリットが生じるイメージを持っている人も多いかもしれません。

しかし実際事実婚で子供がいる人によると、大きなデメリットを感じている人は少ないようです。とはいえ、子供が大きくなってから子供自身が事実婚の両親をどのように感じるのかはその子供によります。

夫婦での話し合いや、子供との話し合いを大切にし、自分たちにとってベストな形を探すことが事実婚において重要となるのではないでしょうか。

 

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