大好きな彼の親や家族が、新興宗教だと分かったら。
何で隠していたの?と婚約者を不審に思ったり、動揺するかもしれませんね。
憲法20条でも「信教の自由」が定められ、互いに宗教を選ぶ自由があります。
でも結婚するなら相手の宗教による影響は大きいもの。
新興宗教の家庭の彼と結婚したらどうなる?
どうしても受け入れられなければ婚約破棄すべき?
今回はそういうケースで現実的に確認すべきことを一緒に考えていきましょう。
彼が新興宗教信者の家庭というのは婚約してから分かることが多い!
彼の家庭が新興宗教を信仰していることは、実は婚約して分かることの方が多いのです。
なぜなら、彼にとって自分の家の宗教は「あたりまえのこと」すぎてわざわざ彼女に話すほどの話題ではないから。
特に2世信者なら、生まれてずっとそういう環境で育っているので、他の家庭のお墓参り・お仏壇・法事と同じような感覚です。
だから結婚を決めて彼のご実家に挨拶に行ったり、婚約してご実家とのやりとりが増えて初めて新興宗教の信者だとはっきりわかるんです。
新興宗教の彼と結婚したらどうなる?
ではもしも新興宗教の家庭の彼と結婚したら、どういう生活になるのか具体的にイメージしてみましょう。
自分が違和感を感じないなら団結力があって楽しいかも
もしも自分自身が新興宗教に対して「こういう宗教もあるのか」と興味を持てて違和感を感じないなら、団結力があって楽しそうだと感じられるかもしれません。
地域によっては、その地区丸ごとその宗教の信者が多く、お祭りやイベントがあって、結婚してもすぐに受け入れられて楽しめる場合も。
また新興宗教を親戚みんなで信仰する家庭は団結力が強く、違和感を感じなければ楽しいかもしれません。
ただ自分が育った環境とあまりにも違いすぎると、違和感やとまどいを感じることもあるでしょう。
自分や子供も入信することになるかも
彼の家庭が新興宗教を信仰している場合、結婚すると自分や子供も入信することになる可能性は高いです。
その場合、宗教によっては子供の幼稚園や進学先も「クリスマス会などの他宗教イベントを行わないところ」に限定されることがあります。
学校の国歌斉唱は歌わず座ったまま、クリスマス会に不参加、地域の祭りにも参加できない、という制約があるところも。
また宗教によっては輸血禁止の場合もあります。
実際に私が病院勤務の頃、カルテに「宗教上の事情で輸血厳禁」と赤字で書かれていた患者様が何人かいらっしゃったので、こういうケースは結構多いんですね。
この場合は受けられる医療行為に制限が出るので、その面での覚悟も必要です。
お墓・葬儀・仏壇がその一族の信仰する作法に
相手のご実家に行くと「新興宗教の家庭だ」とはっきりわかるのが、お仏壇のような祭壇の様式が一般的なものと違う点です。
結婚したら、仏壇もその宗教のものを受け継いだり、自分が入るお墓・葬儀様式もその宗教のやり方を採用する可能性は高くなります。
その点にこだわりがなければいいですが、見たことがない様式に違和感を感じる人もいるでしょう。
勧誘や集会に参加が求められるかも
宗教によっては、信仰をより多くの人に広めようとする勧誘活動や定期的な集会への参加が求められる場合もあります。
特に彼の家庭が勧誘に熱心なら、結婚すると自分や子供にも勧誘活動を強いられて、周りの大切な人から距離を置かれてしまうかも。
私のこれまでの職場にも、いろんな新興宗教の人がいましたが、さりげなく勧誘されたり、堂々と勧誘されたり色々なパターンがありました。
仕事場では全くその話はしないけれど「宗教活動(=たぶん勧誘)のために仕事のシフトにあまり入れない」という事情の人もいました。
活動スタイルは宗派による、人によるとは思いますが、特に勧誘活動や集会に子供を連れていくスタイルの宗教なら、少し抵抗感を感じてしまうかもしれませんね。
自分の親や親族が結婚に反対する可能性もある
新興宗教の家庭の彼と結婚したい場合、自分の親や親戚から反対されるかもしれません。
特に親自身がしつこい勧誘や物を買うよう強制された経験があれば、心配でたまらないでしょう。
普段厳しくない親でも、大切に育ててきた我が子のことだけに、結婚は非常に強く反対することもあります。
相手やその家族が新興宗教の信者だったら確認したいこと5つ
では彼や婚約した相手が新興宗教の家庭で、自分がその宗教に疑問を感じる場合、どうしたらいいのでしょうか。
判断の材料とするため、以下について確認してみましょう。
実際どのような宗教なのか?
まずはその宗教について、客観的で正しい情報を調べます。
ネットで公式サイトなどを見てもいいですし、SNSで検索すると経験者や周りの人の体験がたくさん出てきます。
それらを読んで、自分が素直にどう感じるか?
そこも自分の気持ちを確かめるヒントになります。
もちろん、彼自身に「どんなことをするのか」を聞くのも良いでしょう。
なぜ彼は隠していたのか?
婚約者に「なぜ宗教の話をしてくれなかったのか?」と聞いてみましょう。
自分にとっては大事なことを、隠されていたと思うと悲しいですよね。
しかし「生まれたときからそういう環境で育って当たり前すぎたから話さなかった、話すべきことだと気づかなかった」なら、彼は隠していたつもりがなく悪意はありません。
問題は「そんなことなんで気にするの?」「なんで問題視されないといけないんだ?」とあなたの動揺に寄り添ってくれない場合です。
結婚して一緒に暮らしていく相手が戸惑っているのに寄り添う姿勢がないなら、結婚してもうまくやっていけないかもしれません。
彼自身はどの程度集会などに行くのか
彼自身は実際に宗教の集会などにどの程度参加しているのかも確認してみましょう。
彼の家が新興宗教の家庭でも、彼自身は無宗教主義者に近く、あまり関わっていないこともありえます。
もしもそうだったら、結婚しても彼もあなたも、子供もあまり宗教に関わらなくてよいかもしれません。
そういうケースであれば、さりげなく「親御さんも集会に熱心に通っているのか、そうでもないのか」確かめてみると安心できますね。
結婚したら自分や子供も入信する必要があるか
もしも結婚したら自分や子供もその宗教に入信する必要があるか?は、ずばり聞いておきましょう。
彼の考えだけでなく、彼の親はどのように考えているのか確認しておくことが大切です。
特に子供が生まれたら、子供も宗教活動に参加させなければならないなど影響大です。
できれば「彼の考え」を聞くのではなく、彼の実家に遊びに行った時などに直接彼の親御さんにさりげなく確認するのがベストです。
自分がどうしても嫌なら彼だけ脱退することはできるか
どうしても彼の宗教が苦手なら、「あなただけ抜けることは可能?」と彼に聞いてみましょう。
問題ないなら脱退してもらえば気持ちが解決するかもしれません。
「難しい」といわれたとしても、そう聞くことで「それほどまでに抵抗を感じるのか」と彼にはっきり気持ちを伝えることにもなります。
どうしても宗教を受け入れられないなら婚約破棄すべき?
彼の信仰する宗教について理解しようと努めても、どうしても受けられなかったら。
婚約破棄という選択をすべきなのでしょうか?
すでに結婚の準備に入っている段階ではどうすべきか、考えてみましょう。
自分や家族が抵抗があるなら結婚延期もアリ
どうしても自分や家族が彼の宗教に抵抗を感じるなら、「結婚延期」を提案するのもアリです。
延期している間に、自分の心を見つめたり親を説得することもできますし、彼が「結婚できないなら脱退やむなし」と判断して家族を説得してくれるかもしれません。
延期しても解決しなければ、その時に婚約解消についても考えましょう。
宗教を隠していたことを理由に「婚約破棄」できる?
やっぱり結婚はできない!という結論になったら、「婚約破棄」はできるのでしょうか?
既に指輪の購入や両親への紹介・式場の予約・友人らへの結婚連絡などが済んだ状況下で婚約破棄した場合、あなたに数十万円の慰謝料を求められる可能性も。
「宗教のことを婚約前に話してほしかった、知っていたら婚約はしなかった」という理由が、婚約破棄の正当な理由になるという弁護士もいます。
一方、判例によると「相手が信仰を変えない」というだけでは婚約破棄の正当な理由と認められない可能性もあります。
しかしあなたにも「信教の自由」はあるので、「もっと先に話しておいてほしかった、考えてみたけどどうしても宗教を受け入れられない」と正直にまずは伝えてみましょう。
それで訴えてくるような彼なら、結婚しても価値観は合わなかったはずなので、あとは弁護士に相談しながら冷静に解決していきましょう。
入信強制しないなど親族間ルールを「公正証書」にして結婚するのも可!
もしも彼の宗教は受け入れるけれど、自分や子供は入信したくない!という場合は弁護士などに相談して「公正証書」を作成してから結婚する方法もあります。
入信を強制しない、といったルールを彼の家族や信者である親戚と公正証書に記載し、ルールを破れば無条件の離婚とするなど。
口頭で約束するだけよりも、その方が安心して結婚に踏み切れますね。
まとめ
大好きな彼の家庭が新興宗教を信仰していたら、結婚を不安に感じることもあるでしょう。
ここで紹介したような方法を試して、それでもうまくいかなければ一旦別れて婚活サービスを覗いてみるのもアリ。
他にもたくさんの異性と知り合うチャンスがあることが分かった上で、彼のことをどう思うか自分の本音が分かります。
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