「旦那が子供の世話をしてくれない!」という不満を抱えているママたちは多いですよね。
最近、ドラマの再放送をきっかけに、twitterで「#うちのインティライミ」(育児参加しない夫)の投稿をよく見かけるようになりました。
コウノドリ傑作選は反響が大きい。当時のSNSでトレンド入りした #うちのインティライミ が再浮上。このハッシュタグをつけ世のお母さん達が自分の旦那について語るという何とも背筋が凍る現象リターン。本日放送直後に高橋メアリージュンさん公式も旦那の事で謝罪。笑 https://t.co/bs1ntC47Wk pic.twitter.com/7kw0RdXtgm
— ふらいと (@doctor_nw) May 8, 2020
できることなら、家事も育児も夫婦ふたりで分担する対等な関係が理想。今まさに婚活中であれば「将来子供が生まれたら、積極的に育児にかかわってくれる旦那さんがいいなぁ」と思うんじゃないでしょうか。
でも「仕事も家庭も負担増はつらい…」というパパたちの気持ちも分かります。
ここでは、ママたちの声やパパたちの育児参加の現実を分析するとともに、将来のパートナーに育児参加に積極的な人を選ぶヒントをお伝えします!
言うほど簡単じゃない、男性の育児参加
「家にいるのに家事をしてくれない…」「スマホゲームばかりで子供と遊んでくれない…」
挙げ句の果てには「旦那は長男、大きな子供」と割り切って世話をしているという話も珍しくありません。
一時期は「イクメン」という言葉も流行りましたよね。
しかしこれも今では「自分の子供の世話にするのは当たり前のことなのに、なぜパパだけもてはやされるの?!」と、批判の的にもなりつつあります。
ただ「仕事も家事も育児も全部できないよ〜!」というパパたちの気持ちも分かります。
「男性の育休」普及率は?
厚生労働省の発表によると、平成30年度の女性の育休取得率が82.2%であるのに対し、男性は6.16%。圧倒的な低さです…。
数年前に比べれば、社会的にも男性の育児参加が推奨され、育休も取りやすい環境になってきたといえるでしょう。実際に、男性の育休取得率は6年連続で上昇しています。
しかしそれでも、育休を取得している男性はまだ1割にも満たないのです。
社会的な問題でもある
育休や時短の制度を利用しない場合、子育ての時間は単純にプラスアルファでしかない状態です。休憩時間や自分の時間を削って、捻出するしかないんですよね。
「可愛い我が子のためだったら何でもできる!」と思えるなら問題ないですが、毎日のこととなると、かわいさだけではカバーできないつらさも出てきます。
パパにもしっかり育児にかかわってほしい!とは思うものの、単純に負担を増やすのはとても難しいことです。
働き盛りの年代で、仕事でもますます頼られる時期でしょう。仕事も家庭も負担が増えるだけでは、疲れ果ててしまいますよね。
しかし、共働き家庭であれば、それはママも同じ。育児休暇期間が終了すれは、対等な関係で家事と育児を分担するのが理想です。
「#うちのインティライミ」に共感するママたち
2020年5月、twitterで数年前に話題となった懐かしのハッシュタグ「#うちのインティライミ」が再浮上しました。
懐かしいタグ
子も巣立ち
長く生活してきたけどまだまだおもうよね、
子育ても家のことも、どうして「お手伝い」なんだろねー💢💢💨#うちのインティライミ— りん。 (@nyaago0) May 8, 2020
「#うちのインティライミ」とは?
「#うちのインティライミ」の元ネタは、2015年と2017年にTBS系列で放送されたドラマ「コウノドリ」。
コウノドリは、産科医療がテーマです。妊娠・出産とその現場を通し、家族のあり方や命の尊さを伝えてくれる感動超大作でした。(原作漫画は2020年5月に完結したそうです!)
その「コウノドリ」が、2020年5月に特別編で再放送されたことをきっかけに、2017年の放送当時に盛り上がったハッシュタグ「#うちのインティライミ」が再燃したのです。
タグの由来は、ナオト・インティライミ演じる「育児に口だけ出して積極的に関わろうとしない自称イクメンの夫」。
インティライミ(役名は佐野康孝)の育児への中途半端な関わりによって、奥さんは産後うつになり、自殺寸前だったところを鴻鳥先生(綾野剛)たち産科チームに助けられます。
産後うつ回みると
育休中の孤独な感じ思い出して
胸がキュッとなるわ社会から切り離されて
置いてかれる感じだから2人目は早めに戻ったのさ
このままじゃダメだと思ってうつにならなかったのは
ラッキーだっただけだと思う#うちのインティライミ
#コウノドリ— 和風たらこスパ (@g_starlover) May 8, 2020
ドラマの中でのインティライミの言動は、次のようなものでした。
『大丈夫ですよ!ぼく、会社ではイクメンって言われてるんで』
『やめてよもう、なんでそんなにイライラしてんの?出産してから性格変わったよ。そんなんじゃおれ嫌になっちゃうな』
『出張続きで忙しいんです』
『泣いてるよ?』
このような言動で、奥さんはどんどん追い詰められてしまったんですね…。
再放送により白熱する「#うちのインティライミ」
コウノドリでのインティライミの言動は、多くのママたちの共感の嵐を巻き起こしました。そしてtwitterにて「#うちのインティライミ」が次々と投稿されたのです。
10連休中も仕事な嫁ちゃんです。
夫はと言うと10連休中、9割が休み!!
ってことで、
「今日夕飯作ってください。私、休みの日も作ってるので。」
って言ったら
「ワガママ〜(笑)」
って言われたんやけど。
え? え??えーー?!?#うちのインティライミ#わたしだよの夫#夫 #旦那— わたしだよ@子育て頑張るアラサー🐼🎏 (@gmbk_poi) April 29, 2019
朝から子供たちにキレてたら、寝てた旦那が「何そんなに怒ってんの?」と聞いてきたくせにこちらの返答は待たずにまた寝室に戻ったんですけど、あの人今質問したんじゃなくて、うるせーよって遠回しに言ってきたんだよね。#うちのインティライミ
— 小姐 (@opomoc_) May 11, 2020
本当謝らない。ミスを認めない。自分には非が無いと言い張る、それが非そのものであるのに。久しぶりにイラー#うちのインティライミ
— ばたこ6y&2y (@34311875) February 9, 2019
どれも、読んでいるだけで涙が出そうなぐらい腹立たしいですね…!
将来は子煩悩パパ?婚活での見極めポイントは?
自分のパートナーにインティライミタイプを望む人はいないでしょう。結婚するなら、子育てを「自分事」ととらえ、しっかり参加してくれる人がいいです。
でも、子供が生まれたら、家庭の環境はガラリと変わるもの。正直、実際に子供が生まれるまで「パパとしての姿」は分からないかもしれません。
ただし、結婚前の段階でも判断材料はあります!
「自称イクメン」ではなく「父親」として自覚を持ったパパになれる人かどうかは、たとえば次の3つのようなポイントにヒントがあるんじゃないでしょうか。
あなたの自分時間を大切にしてくれる人ですか?
まずは「自分時間を尊重してくれる人かどうか」というポイントです。
束縛したり、あなたの交友関係に厳しく制限をかけてくるような人は、将来子供が生まれたら「子供が生まれたら妻が構ってくれなくなった」という不満をぶつけてきかねません。
まさに「大きな子供が1人増えた」状態になる危険性があります。
あなたの家族や友達、趣味や自由時間を尊重してくれる人であれば、家族が増えても育児をがんばるあなた自身の時間も大切にしてくれるのではないでしょうか。
気持ちを言葉や行動で伝えてくれる人ですか?
2つめは「気持ちを言葉や行動で伝えてくれる人かどうか」です。
言わなくても分かってくれよ、といういわゆる「察してちゃん」タイプだったり、同じことを何度言ったりお願いしたりしても行動を変えてくれないタイプだと、家族が増えると苦労も増えそうです。
思ったことはちゃんと言葉にして伝えてくれる、小さなことでも行動で示してくれる人であれば、家事や育児のささいな行き違いも減るんじゃないでしょうか。
友達夫婦や、社会問題への反応を「自分事」として考えられる人ですか?
3つめは「他人の問題を自分の立場に置き換えて考えられる人かどうか」です。
たとえば、友達が育児で悩んでいたり、家庭のトラブルの話を聞いたときにどんな考えを持つか。また、テレビでニュースを見たときに、どんな感想を持つ人なのか、といったポイントです。
「大変だね。でも自分には関係ないや」という態度だと、危機管理能力が低く、実際に自分たちの身にトラブルが起こったときに、うまく対応できない可能性があります。
どんな出来事でも、しっかりと自分の立場に置き換えて考えられる人ならば、将来あなたが困っているときにはきっと助けてくれるはずです。
まとめ:ほんの少しの気遣いと気持ちで救われることもある
コウノドリでは、産後うつで追い詰められた奥さんに対して「どうして俺に言ってくれなかったんだ!『夫婦は2人で1つだ』って母さんも言ってただろ」と言うインティライミに対し、四宮先生(星野源)が一喝します。
人間は2人で1つになんかなれない。死ぬまで1人だよ。
たとえ夫婦でも、別々の人間だからこそ、お互いを尊重し合う。
それで初めて助け合えるんだろ。
(テレビドラマ「コウノドリ」第3話より)
そして「ぼくはダメな父親です…」と反省の弁を述べるインティライミに、今橋先生(大森南朋)はこんな言葉を掛けていました。
気持ち分かりますよ。ぼくもダメな父親で、ダメな夫です。
育児、自分ではやってるつもりですよ。
でも、子供と四六時中一緒にいるのは、妻ですからね。
子供にばかり目が行きがちですけど、お母さんは誰にも「がんばったね」と褒めてもらえない。
(テレビドラマ「コウノドリ」第3話より)
夫婦といえども、別の人格を持った他人です。考え方や感じ方が違うのは当たり前。それでもお互いを尊重し、つらいときには助け合える関係でありたいですよね。
素敵なパートナーと出会い、あたたかい家庭を築けますように。応援していますよ〜!
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