完璧主義の人は、日常の全てを完璧にこなしたい傾向があります。
少しでも物事が思い通りにならないと、強いストレスを感じる…という人もいるのではないでしょうか?
とはいえ、ストレスを溜め込むのはいけないと分かっていても、実際にどのようにして発散すればいいか分からないですよね。
実は、私も以前は「物事はきっちりと進めないと気が済まない」というタイプでした。そして、仕事を丁寧にしたあまり、捌き切れず、抱え込みすぎてしまったことも…
しかし、完璧主義の人は、考え方のクセや特徴を上手に捉えることでストレスなく生活していけると気づきました!
そこで、この記事では
- 完璧に物事が進まないとストレスを感じてしまう人
- 完璧主義の特徴を理解し、ストレスをうまく解消したい人
に向けて、ストレスがたまる原因と特徴、そして3つの解消法をご紹介します!
自分ばかりに負担をかけていては、いつか体も精神面も壊れてしまいます。
完璧主義にはメリットがあるので、上手に活かしていきましょう。
完璧主義になる原因とは
完璧主義になる原因は主に幼少期での育てられ方に問題があると考えられています。
- 幼い頃から褒められることが少ない
- テストで100点取らないと褒めてくれない
- かけっこで上位になっても、もっと頑張ろうと言われる
そんな経験はありませんでしたか?
親からの影響によって、完璧にすることが良いこと、完璧以外は認めてくれないと思うようになり、徐々に完璧主義の考えかたが形成されていくのです。
完璧主義の3つの種類
完璧主義は主に3つの種類に分けられます。
心理学者によると「自己志向型」「社会規定型」「他者指向型」に分けられ、それぞれ特徴や行動が異なるとのことです。
自分が完璧主義者だという人はたくさんいます。
しかし、どのタイプなのかまで把握している人は多くありません。
まずは自分がどのタイプに当てはまるのか見てみましょう。
自己指向型
自分に対する水準がとても高いという特徴を持つ完璧主義者です。
特徴として、いつも完璧でなくてはならないという思い込み、自分が納得するまで作業に打ち込む姿勢などが挙げられます。
そのため、仕事が終わらず抱え込みすぎたり、精神的に追い込まれやすくなったりすることも。
社会規定型
自己指向型と似ていますが、違う点としては、他者からも完璧を求められていると感じる特徴を持つ完璧主義者です。
会社では、まとめる役の人やリーダーシップのある人によく見られる傾向があります。
周りからの評価をいつも気にしてしまうため、気持ちが休まる時間がなくストレスを感じてしまう傾向が。
他者指向型
自分ではなく他者に向けて、完璧を求めるという特徴を持つ完璧主義者です。
他者に対して完璧を求めてしまうため、相手ができなかった場合は攻め立て、見下す傾向にあります。
周りのすることに敏感になり、自分の思い通りに行かないと、いつもイライラしてしまいます。
完璧主義のメリットとは
3つのタイプを比較し、自分はどのタイプか分かったでしょうか?
原因や特徴を見ていくと、完璧主義はいけないことなのかと思いがちですが、もちろん優れたメリットも持ち合わせています。
では、完璧主義の代表的なメリットを見ていきましょう。
責任感が強い
何事も一生懸命で、最後まで責任を持ってやり通す、という強い信念を持っています。
中途半端にするということを嫌うため、途中で投げ出さずにやり遂げようとする責任感があります。
質の高い作業をする
完璧にするのは当たり前、さらに上を目指して作業するという特徴があります。
以前の物よりももっと良いものを作ろうという向上心があり、誰に言われずとも質の高い作業を追求していきます。
信頼感を得やすい
途中で投げ出すこともせず、質の高い作業をすることによって、信頼感を得ていきます。
この人であれば任せられる、と認められる機会が増えていくでしょう。
完璧主義者がストレスを感じる理由
周りからも高い評価をされ、嬉しい反面、重圧によってストレスを感じることもあるかもしれません。
完璧主義だからこそ感じるストレスの理由とは一体何でしょうか?
人を頼らない
自分1人でなんでも抱え込み、人に頼らないため、ストレスを感じてしまいます。
人に任せたら、その人がちゃんとできるのか?と心配になってしまうからです。
「心配するぐらいなら自分で完璧にこなしてしまおう!」という考えになり、結果的には抱え込みすぎ、辛い思いをしてしまいます。
柔軟性がない
完璧主義な人は予期せぬ行動に対応する柔軟性に欠けているのが特徴です。
マニュアル通りに進めることが得意で、1から順番に物事を進めていきがちです。
しかし、今行なっている作業にトラブルが起きたり、納期の近い仕事が舞い込んだりしてくると、途端に何からすれば良いかわからず、ストレスが溜まってしまいます。
妥協しない
小さなことでも妥協しないことは大事ですが、妥協しないあまり想像以上に時間がかかってしまい、ストレスを感じてしまいます。
ひたすら100%で取り組むと疲れてしまいますよね。
また、結果ばかりを求めてしまうため、完璧であり続けようと妥協を許さない性格になっていきます。
完璧主義な人のストレス解消法
完璧主義について、良い部分もストレスがたまる理由もわかりました。
幼少期からの性格を根本から変えるというのは難しいです。
しかし、ストレスを感じながら生きていくのは辞めたいですよね。
今後も完璧主義という性格と上手に付き合っていきたいという人に、ストレス解消法をお伝えします。
全部ではなく少し人に頼る
やはり仕事などを全て1人で抱え込むのには無理があります。
残業すればなんとかなる、という考えは捨てて、任せられる部分は他の人にも手伝ってもらってください!
頼られて嫌な思いをする人って、あなたが予想するよりずっと少ないんです。
ただし、人それぞれ得意、不得意な部分がありますので、見極めてからお願いをしましょう。
あとは、全員が得意分野の仕事をするだけで、いつもより早く業務が終わり、余裕が出てきます。
最初からいきなり信用するのは難しいかもしれないですが、少しずつ人を頼る努力をしてみてください。
長期的にみたら、以前よりもずっとストレスなく仕事が進められるようになるはずです。
優先順位をつける
あれもこれもと抱え込むと、さまざまな予定が立て込んだときにパニックになってしまうことも。
しかし、全ての物事には納期や重要度があります。
一旦今ある予定を全て洗い出し、優先順位をつけ、あとは順番に物事を終わらせていきましょう。
一つ一つ順番に取り組めば、焦ることなくこなしていけます。
スケジュールさえ上手に立てることができれば、あとは完璧主義者の得意分野です。
自分の性格をうまく使いこなしてください!
完璧じゃなくても大丈夫と思うようにする
そもそも、何事も完璧にこだわる必要はありません。
周りをみてみると、完璧でなくても要点を押さえていればOK、7割できていれば大丈夫、という状況が広がっています。
力を入れる部分、少し手を抜く部分が分かってくるとストレスが軽減されます。
失敗しても反省して次に活かすことができれば、そんなに重く受け止めなくても問題ありません。
人間誰もが失敗します。完璧な人間はいないということを頭の隅に置いてみてはいかがでしょうか?
【まとめ】完璧主義者は少し休んでストレスをなくそう!
小さい頃からずっと全てを全力で行い、結果を出してきたと思います。
ここら辺で一旦、休んでみませんか?
ゆっくり休んでから再スタートすることで、余裕が出てきます。
そして今後は、完璧主義によるストレスをなくすためにも
- 周りの人を頼る
- 優先順位をつける
- 完璧じゃなくても大丈夫と思う
ことを心がけ、完璧主義な考え方から生まれるメリットも上手に活用しつつ行動してみましょう!