夫が不倫していたことがわかったとき、妻は深く傷つき、今まで経験したことがないような感情に悩まされますよね。
苦しみながらも、この先どうしていくか決めないとならず、1人で抱え込んでしまうと、どんどん沼にはまって出られなくなってしまいます。
サレ妻がしないといけないのは、少しでも自分の心を落ち着かせ、楽にしてあげることです。
今回は同じサレ妻経験者だからこそわかる、サレ妻が陥ってしまう心理と、そこから抜け出す方法をご紹介します。
1人で苦しまないためにも、ぜひ参考になさってください。
もしかしてあなたも?そもそもサレ妻とは
サレ妻とは、”夫に不倫(浮気)をされた妻”を略して「サレ妻」とインターネット上で呼ばれるようになったのが始まりです。
一言にサレ妻といっても、妻のタイプにより、ひたすら悲観的に落ちていってしまうパターンや、怒り狂うパターンなどあります。
下記でサレ妻が悩む心理について詳細をご紹介していきます。
サレ妻の心理3つの特徴
夫に不倫されたサレ妻は、不倫の事実がわかったその後、「夫、不倫相手の女性、自分」それぞれ違う感情を持ち、時間と共に変化していきます。
不倫された後、サレ妻の心理はどのような状態になるのかみていきましょう。
サレ妻の心理①夫に対する感情
夫の不倫がわかった直後は、現実味がなく頭が真っ白になる女性が多いです。
徐々に詳細がわかるごとに怒りや悲しみ、失望などあらゆる感情が湧いてくるでしょう。
しかし夫に対しては、100%ネガティブな思いだけではないので悩みます。
今まで築き上げてきた絆や愛情は、苛立ちと共に消えるものではありません。
愛しているからこそ、信じていたからこそ腹が立ち、傷つきます。
また、心のどこかでやはり夫を信じたいと思うので、
- 夫は女性に強引に迫られただけ
- 女性に弱みを握られていたのかも
- 一瞬の気の緩み
など、夫を擁護することで「自分はまだ愛されている」「私たち夫婦は大丈夫」と言い聞かせようとする心理が働く女性も多くいます。
サレ妻の心理②浮気相手に対しての感情
サレ妻は、浮気相手を敵だと思う心理に陥ります。
なぜなら、自分が負けたと感じてプライドを守りたくなるからです。
なかには、浮気相手の女性が自分より綺麗な場合には次のような文句を言ってしまう場合もあるでしょう。
- たった半年やそこらで夫の何がわかるの?
- 若いだけなのに!図々しいにも程がある
- 見た目だけ磨いたって、単なる軽い女でしょ
それでも怒りが収まらず、浮気相手を訴えることで相手にも傷を負わせ、無傷で終わらせたくないのがサレ妻の心情です。
サレ妻の心理③自分自身に向けての感情
サレ妻になって1番複雑な感情を持つのが、自分自身に向けてではないでしょうか。
まず、不倫されていたことがわかった直後、ほとんどのサレ妻は自分は被害者であると感じます。
確かに不倫をした夫が1番悪いので、それは自然な感情です。
ただ時間が経つにつれ、自分の感情が落ち着いてきたときに、サレ妻たちの感情に変化が現れます。
大きく分けると「私は何も悪くない。私を裏切った夫が悪い」と一点張りに貫く場合と、「どうして夫は不倫をしてしまったんだろう。自分にも落ち度があったかも」と自身を振り返る場合とに分かれます。
自分の落ち度に目を向けられるようになるまでには、ある程度の時間が必要になります。
それができるようになれると、夫婦として再構築を考える場合、不倫された事実と夫婦の抱えている問題を区別して考えられるようになるので、再構築がうまく行く場合が多いです。
サレ妻の心理状態を落ち着かせる方法4選
夫の不倫がわかった直後から、サレ妻の心の平和は奪われてしまい、毎日がジェットコースターのように喜怒哀楽の感情で乱れます。
大事なのは、少しでも自分が冷静になり、どうしていくのがベストなのか考えられる状態にすることです。
そこで、サレ妻の心理状態を落ち着かせる方法を4つご紹介します。
夫と話し合う
まず向き合うべきは人生の伴侶である夫です。
ただし怒りをひたすら吐き出すのは何の解決にもならないだけでなく、サレ妻自身がいつまでも怒りの感情から抜け出せなくなってしまうので、1度怒りをぶつけるだけぶつけたら、建設的な話し合いを持つようにしましょう。
具体的には、
- なぜ不倫をしてしまったのか
- 夫の本音
- 夫婦の問題点
- これからどうしていきたいのか
などを話し合ってみてください。
ご自身が見えていなかった夫の気持ちを知ることで、自分を見つめ直すきっかけになるのと、これから先、夫とまだ一緒にいたいのか冷静に判断できるようになります。
信用できる人に本音を吐き出す
先述したように、女性の敵は女性です。
不倫相手が憎らしく思い、悪口を言いたくなるのは当然ですよね。
ただその感情を夫に吐き出すのは賢明ではありません。
夫とは無関係の場所で思う存分、本音を吐き出してしまいましょう。
おすすめなのは、どんな時でもあなたの味方でいてくれ、支えてくれる友人です。
しかし、内容が内容なだけに人には聞かれたくない場合もあるでしょう。
だからといって、ご自身で抱え込むのはメンタル的に良くありません。
専門のカウンセリングや匿名でSNSを利用するなどし、外に出すようにしましょう。
悲劇のヒロインになりすぎない
サレ妻になった当初は、夫に裏切られたショックや悲しみで、人生で1番つらいと感じるでしょう。
不倫をしたこと自体は夫に非があります。
しかし、そのことだけを毎日考えていても先には進めません。
毎日辛かった時間を思い出し泣くことを繰り返してしまうと、どんどん負の沼に落ちていってしまいます。
不倫された過去はどんなに考えても変わりません。
事実は事実として受け止め、夫が浮気に走った原因は自分にもあると、自身を見つめ直して再構築に務めるか、裏切られた事実を許せずに離婚するか、現実に目を向けていく必要があります。
慌てて答えを出そうとしない
ほとんどのサレ妻が、「まさか自分が」と思います。
ある日突然サレ妻になり、いろんな感情が一気に溢れ出す中、夫婦としてやり直すか、離婚するか早く決めようと急ぐ必要はありません。
夫が不倫していたことが身内や友人たちも知っている場合、「これからどうするの」と心配されることもあるでしょう。
その声が逆に、あなたにプレッシャーをかけてしまうこともあります。
しかし自分の気持ちが落ち着いていないのに、答えを出す必要はありません。
あくまで夫婦の問題は夫婦で決めることです。
あまりに周囲の声が大きいときには、少し距離を空けてでも自分の気持ちに耳を傾けるようにしましょう。
夫婦で冷静に話し合って出した答えでないと、後に後悔してしまいます。
夫と離婚しないサレ妻の心理とは?
インターネット検索などをすると、夫に不倫された妻は離婚するという結果が多く見られますが、実際のところ、サレ妻が離婚をする率はさほど高くありません。
裏切られてもなぜ、サレ妻は離婚しないのでしょうか?
離婚を選択しなかったサレ妻の心理をご紹介します。
夫をまだ愛している
不倫されていたとわかり、怒り悲しむのは夫を愛しているからだともいえます。
不倫されたことは消えない事実だし、許せないけれど、それ以上に愛している気持ちがあるから離婚は選びません。
このようなサレ妻の場合、徹底的に夫婦で話し合い、自身もいい妻であろうと努力します。
夫もそんな妻を見て、自分がしたことを猛省する傾向があり、夫婦再構築がうまくいくケースが多いです。
経済的な理由で愛はない
自身が専業主婦だったり収入が低かったりする場合、経済的な理由で離婚をしないサレ妻もいます。
夫を許すつもりはないし愛もないけれど、シングルマザーになって子育てをする現実と夫をATMと思って結婚生活を続けることを天秤にかけます。
結果、精神的な安らぎはなくても経済的に満足なら、その方がいいと思えば離婚はしません。
このように考えるサレ妻は、既に夫に何も期待しておらず愛情もないので、夫が再度隠れて不倫をしても、感情的になることは少ないでしょう。
不倫相手に夫を渡したくない
夫に愛情があるかどうか以前に、自分だけが痛手を追って離婚し、浮気相手だけ幸せに夫を略奪していくのが許せないと思い、わざと離婚しないサレ妻もいます。
夫は不倫が原因で有責配偶者となるので、夫から離婚を進めることはできません。
不倫相手に渡したくないから、夫婦関係を修復すると努力するのであれば、未来はひらけていく可能性はありますが、とにかく不倫相手に渡したくないだけの意地である場合、夫婦関係はどんどん冷め切っていく可能性があり、精神的に健康とはいえないかもしれません。
サレ妻の心理を理解し無理をしないことが大事
サレ妻の心理は、日によって目まぐるしく変化します。
相手を責めたり、自分を責めたり、喜怒哀楽が激しいぶん、ご自身が少しでも気持ちのバランスを取れるように工夫しましょう。
まずは、自分の気持ちに逆らってまで無理をしないことです。
沸き起こる感情を受け入れ、1人でつらいときには誰かに助けを求めてください。
慌てて答えを出す必要はありません。
不倫は最大の裏切りではありますが、それをきっかけに、夫婦の絆が深まる可能性も残っています。
どうか時間をかけ、納得がいく答えを出してください。