初めての婚活パーティーって、信じられないくらい緊張しませんか?
考えてもみてください、生まれて初めて「自分」という人間だけで勝負しないといけない場面がやってきたんです。高校受験や大学受験でも、誰かと比べられる経験ってあるじゃないですか。
でもそれって、「筆記試験」という数字で比べられるのが大半なんですよね。
もし、受験に落ちたとしても「あー、筆記のせいだわー、ただの勉強不足だわー」なんて言い訳し放題。でも、婚活は違います。
「私」が女性として、人間として、どれだけの価値があるのか!?という、いわば「人生の通信簿」のようなものを勝手に作られてしまいます。
それも、私のことを何一つ知らない、初対面の男性たちの手によって!!これは、恐ろしいことです。通常の状態でいられなくて当然です。
私がなぜここまで熱く語っているかというと、初めての婚活パーティーに向かう私の心境を理解して欲しかったから。
そして、多大なる緊張の末、会場と反対方向の電車に乗り、開始時間すらまちがえ、大遅刻をした私を受け入れてほしかったから。
「婚活パーティー 遅刻」で検索すると、婚活サイトのスタッフの人たちが丁寧に教えてくれますよね。「ちょっとの遅刻なら、連絡くれたら参加できますよ♡」
うん、優しい。本当に優しい。ですが、あくまでスタッフ目線の優しさです。
実際に遅刻した人の代表として、私からも優しく言わせてください。
遅刻したら本当に誰からも選ばれないよ♡帰り道は「婚活 死にたい」で検索してるかも・・・♡
それでは・・・私の遅刻体験談をお楽しみください・・・。
PARTY☆PARTYの個室プチお見合いに参加を決める
婚活初心者の私が選んだのは、PARTY☆PARTYの個室プチお見合いでした。
私が個室プチお見合いを選んだ理由は….
・見た目に自信なくても、8分間も話したら魅力伝わりそう
・個室ってどきどきするんじゃない・・・?
・真剣に結婚を考えている人が来てそう
・プロフィールの事前記入で、当日緊張してても大丈夫そう
個室プチお見合いを選んだ一番の理由は、見た目に自信がなかったからです。当時は、「婚活=かわいい子しか選ばれない」と本気で思っていたので、大人数は避けました。
HPから申込みをして、プロフィールカードも書いて、勝負服を選んで、あとは参加するのみ!申し込みをした後は、楽しみでずっとわくわくしていました。
私はいったいどんな人に選んでもらえるんだろう・・・?という謎の自信もあって。ですが、前日になるとさすがに現実が見え始めてくるんですよね・・・。
えっ、これ、誰からも選ばれなかったらどうするの?カップリングしてるのに、私だけ余ったら・・・・。
どぉするのおおおおおーーーぉぉぉ!!
ということで、前日から極度の緊張状態が始まったんです。
婚活パーティー参加前日から遅刻するまでの流れ
皆さまは、今までに見たことがないでしょう。
「遅刻するまでの流れ」という言葉が入っている見出しを。
遅刻するまでの流れ
これだけで、もの悲しさが伝わりますよね。
参加前日は、緊張しながらも予定を確認しました。
神戸の、この場所の、19時半のパーティーに参加する。
当日は30分前には着いておきたいから、18時半に出発する。
何度も何度も確認してから寝ました(睡眠3時間)。
そして、当日。
ご飯はほどんど口に入りませんでしたが、これもダイエットの一環だと思いこみ、財布とスマホを忘れそうになりながらもなんとか出発。
出発前にも、時間と場所をスケジュール帳で再確認。
よし、今出たら19時20分には到着できる。←すでに遅刻ぎみ
いつも乗り慣れている駅から、よく出かけている大阪方面に向けて出発。
よし、間に合う。
電車の中では、当日の流れを確認していました。
まずは、自分の席に座って、皆のプロフィールを読んで、その後相手の人が来てくれるから、笑顔で挨拶をして・・・これで完璧。大丈夫。
何となく気持ちが落ち着いてきた頃、電車の中で私のスマホが鳴りました。
当然出られるわけもなく、留守番電話をこっそり聞くことに。
「さちさんのお電話でお間違いないでしょうか。私、PARTY☆PARTYスタッフの〇〇と申します。」
ん?こんな時間に・・・?もしかして中止・・・?
「本日19時から神戸の会場で~・・・折り返しご連絡を・・・」
★補足情報
※現在は19時10分です。
※恐ろしいことに、最初からずーっと時間を勘違いしていました。
※お気づきの方いらっしゃるでしょうか、私は緊張しすぎて大阪方面に向かっております
※ええ、真逆です。
当時の検索履歴:「婚活 遅刻 死にたい」
急いで会場へ!!全員が良い人すぎて辛い
やばい やばい やばい やばい!!!
すぐに電車を降り、駅でスタッフの人に連絡。30分くらい遅れそうなことを伝えたところ、「とりあえず来てください」とのことだったので、ダッシュで向かいました。
結果、19時30分頃(いや、40分だったかも・・・)に到着。
スタッフの皆さんは温かく迎え入れてくれましたが、それが逆に申し訳ない・・・。
遅れて入った私が「すみません、皆さんのプロフィールカード見せてください」と言えるわけもなく、あんただれ?状態から個室プチお見合いが開始されます・・・。
ちなみに、男性は私のプロフィールを知っています。そして、確実に、遅れて来たことがバレています。
遅刻がバレていると判断した理由
・女性がいる個室に、男性が回ってくるスタイル。何番がいないかすぐ分かる
・ちゃんとした会社で、人数設定が完璧。何番がいないか・・・(略)
・婚活パーティーで8分間一人ぼっちにされた恨みは計り知れない
・「遅れてすみません!」と叫ぶ声が思いのほかよく響いた ←最有力候補
さぁ!?私の婚活パーティーは無事成功するでしょうか?
「すみません」から始まる恋はなかった
・・・・・はい。
結果は分かり切っていますが、どのように失敗したのか順を追って説明しますね。ハンカチの用意はいいですか?
「婚活パーティーは、取引先との打ち合わせだと思え!」by さち
取引先との打ち合わせに遅刻してしまったとき、あなたならどうしますか?
▶ あ や ま る
あ や ま る
に げ ら れ な い
そう、もう、ただひたすら謝るしかないんです。
男性が入ってくるたびに、「遅れてすみません・・・すみません・・すみ・・・」
仕事でも恋愛でも大切なのは第一印象♡
ほーら、見て♡
サ・イ・ア・ク♡
取引先相手だったら、最高のプレゼンをして挽回するチャンスが残っている場合もあるでしょう。
そして、恋愛の場合は、私がすごく美人だった場合以外にチャンスはありません。
今なら「あっ、何しても無理だな」って気づけたでしょう。
ですが、その時の私は違いました。
「そうだ、とにかく笑わせて挽回しよう」
「この場を回してやろう」
※場を回す=自分が中心となってその場を盛り上げる。
私は、自分が中心となって、婚活パーティーの場を盛り上げようとしたんです。
たった2人しかいない場を、盛り上げようと思った時、人間はどうなると思いますか?
そう、ひたすら喋るしかありません。
「恋愛」という、「静かさ=ロマンチック♡」という図式が成立するところで、私はあろうことか全力でふざけようとしたんです。
自分が遅れてきた心境を面白おかしく語り、「どう思います?バカでしょ?」と言って相手を困らせ、気が向いたら相手を質問攻めに。
最後の方なんて、「笑ってくれてる=モテてる♡」と勘違いする始末。
相手にとっては地獄だったと思いますが、なんとか全員との会話が終わりました。
そしていよいよ、気になった相手を選ぶ時間に。
その時には遅刻した自分のことなんてすっかり忘れ、一番イケメンだった人を選びました。第2希望くらいまで書けたように思いますが、自信満々な私はイケメンに全力投球。
さあ!カップリングタイムです!!
※カップリングは、個別に伝えられます。配慮もばっちりですよね。
結果:カップリングできない。多分誰からも選ばれてない。
改めて書くと、当たり前の結果です。
ですが、当時の私は辛かった。
この婚活パーティーに参加するまでに、血のにじむような努力をしてきました。
自分がモテないことは自覚していたので、婚活サイトやモテるための本を読み漁る。
服も全て変えて、苦手だったメイクにも挑戦。
「部屋が汚い人は彼氏ができない」というのを知り、必死に部屋を片付ける。
正直、こんなに努力したんだから絶対選ばれるでしょって思ってたんですよね。
でも、選ばれない。
今までの自分の努力も、頑張った私の気持ちも全て否定されたような気がしてました。
何よりも遅刻した自分が悔しくて情けなくて・・・どうやって会場を出たのか覚えていません。
辛いのはパーティー中だけだと思っていませんか?
終わったことはしょうがない!早く帰って半身浴でもしよう!
帰り道に気持ちを無理やり切り替えた私ですが、悲劇はここで終わりませんでした。
「あっ!会場に定期券忘れた!!」
ここからのことは、5年経った今でもはっきりと思い出せます。
カバンの中を必死に探したけれど、どこにもない。
そして思い出してしまいました。
定期券を握りしめたまま、急いで会場に入り、荷物入れに投げ入れた自分を。
この時は、定期券を諦めようと思っていました。
3万円(定期代)を失ったしても、戻りたくない理由があったからです。
今戻れば、カップリングした人達と鉢合わせする!!
今は人の幸せに触れたくない・・・!
ですが、数日後の自分に怒られそうだったので、会場に戻ることに。
会場に着くとすぐ、「あっ、定期券お忘れですよね?」とスタッフの方が声をかけてくれました。
無事に定期券を受け取り、もう一度遅刻したことを詫び、帰ろうとした私の元に忍び寄る足音・・・。
♡幸せオーラ♡が全身から漂う人たちが、続々と出てきたんです。
カップル達とっては、「自分を選んでくれた人」とのイチャイチャタイムかもしれませんが、私にとっては「選んでくれなかった人」の集まりです。
誰からも選ばれなかった女 VS 幸せオーラ全開のカップル×2組
た た か う
▶ か く れ る
に げ ら れ な い
隠れることを選んだ私ですが、スタッフカウンターしか逃げ場がありませんでした。
もう、中に入らんばかりの勢いで、スタッフさんに支離滅裂なことを話しかけていたと思います。
あの時、私のことを哀れそうに見ていた、眼鏡の青年のことだけは忘れられません。
遅刻をして、誰からも選ばれず、定期券も忘れて、哀れみの目で見られる私。
悔しくて辛くて、その場から走って逃げ出したかったです。
もう婚活なんてしたくない・・・と思いました。
婚活パーティーでの遅刻は絶対ダメ!!でも・・・
婚活パーティーに遅刻するデメリットは以下の通りです。
・プロフィールカードを見る時間がない
・第一印象が悪い
・カップリング不可能
・今までの努力が水の泡
・いつもの自分になれない
・とにかくみじめ。本当にみじめ
婚活パーティーに遅刻した場合、自分が選ばれるための対処法はありません。
初対面から遅刻してくる人間を好きになれますか?
絶対に遅刻しないように、何度も予定を確認しましょう。
どうか、私のような悔しい思いをしないでください・・・。
ですが、1つだけ、こんな私にも良いことがありました。
最後に会場を出る前、悔しすぎた私は、スタッフさんに聞いてしまったんです。
「婚活パーティーでモテるのって、どんな人ですか!?」
「地域によって差はありますが・・・神戸は上品で静かな人ですかね」
遅刻する前の私だったら、「ふ~ん」くらいにしか思っていなかったと思います。
ですが、プライドをズタボロにされた私は、この言葉の通りに行動することにしました。
その結果、次の婚活パーティーで・・・モテました!カップリングできました!!
人が頑張る原動力って、悔しさなのかもしれません。
遅刻は論外ですが、婚活って失敗の連続だと思うんです。
悔しくて、情けないときこそ、そんな自分を変えるチャンス!
婚活は経験あるのみ!負けずに頑張りましょうね!!