- 新入社員の仕事が遅いっ!
- 教えても教えても仕事を覚えない…
- 私としてはできる限り面倒見ているつもりなんだけど…
- え、私が悪いの?
こんな風に、モヤモヤとお悩みのみなさん。
「自分の仕事だけでも忙しいのに、新人の世話もするなんて…もうヘトヘト!」
「できれば、早く手がかからなくなってほしい!」
なんて、切望してしまいますよね。
しかし今、新人の世話係を任されているあなたは、実はかなりのチャンスを手にしています。
教育担当は、上司から「人を育てる資質がある」と判断された人にしか任されません。
新人教育をやり遂げたなら、あなたは、社内でもなくてはならない存在に変わるでしょう。
何かができるようになると、後続育成が求められるのが世の常。社会人として避けては通れない道なんです。
根気のいる作業ですが、重要なスキルを身につける修行なんだ!というつもりで、冷静に事に当たりましょう。
この記事では、仕事が遅い新入社員に対してどのような対策をすれば仕事ぶりが改善するか、ヒントを共有していきます。
実際に、会社で仕事の遅い新入社員を2年経験し、フリーランスになってからは初心者教育の現場に多く携わってきた私の立場から書いていきます。
5分ほどで読める内容ですので、ぜひ参考にしてみてください!
仕事の遅い新入社員に実践すべき5の対策
仕事の遅い新入社員には、以下の特徴が挙げられます。
・何をいつまでにしたらいいのかが不明確
・自分の頭で考えて行動することに恐怖心がある
・単なるサボリタイプ
順番に対策をシェアしていきます!
【重要】やるべきタスクをすべて書き出す
仕事が遅くなる大きな原因は、考えたり迷ったり調べたりしている時間が長くなっているから。
つまり、悩んでばかりで手が動いてない!ってことですね。
やるべきタスク・TODOを最初にガーーッと書き出して確認し、1日の業務時間のなかで何をどれだけこなせるか、スケジュールを立てさせましょう。
仕事を始める前に、「もうあとは手を動かすだけ」という状態にしておくことがポイントです。
ただし、入社したての社員は、そもそも仕事完了までに何をすべきなのかが分かっていないことも多いです。(当然ですね、未経験者ですから。)
仕事の仕方を覚えさせるつもりで、何回か一緒にタスク出しをしてあげましょう。
また、最初のうちは、日報などで進捗報告してもらうのも有効です。タスクのメール共有でもいいでしょう。
報連相しやすくなるコミュニケーションの仕組みもできて、一石二鳥です。
先輩社員は絶対にこのステップをサボってはいけません。
最初は手厚くしすぎるくらいでOK。ここで放置してしまうと新人が仕事を覚えるのが遅くなります。
何より、「この会社は全く丁寧に教えてくれないな」という不満に繋がりますし、「このくらい出来て当然なのかな?」という不安感に繋がって、報連相が減ってしまいますよ!
自分が面倒をみていないだけなのに「新人の仕事が遅くて〜〜」と責任をなすりつけるような発言をする先輩社員もいますが、わかる人が見れば「あ〜教え方が悪いんだな…」と残念な社員扱いされてしまうだけ。
長期的にみて自分の首を絞めてしまうので、気をつけましょう。
時間がない / 間に合わないときは早めに申告してもらう
締め切りに間に合わなくなりそう…!というケースは、新人でも新人じゃなくても必ず訪れるもの。
「仕事はチームで完成させるもの。一人でこなそうとしなくていい、できないときは頼っていい。」
早めのパスの重要性を伝えておくことで、新人の気が楽になり、締め切り直前まで仕事を抱え込まれることも減るでしょう。
また、スケジュール的に明らかに無理なのに、新しい仕事を受けてしまう新人もいます。
「無理そうだったら、一人で可否を悩まずに、まずは相談してね」と伝えておくことも大事です。
「相談すること=必要なこと」という認識を叩き込む
まずは「相談すること=絶対に必要!」と口を酸っぱくして教え込みましょう。
最初は、忙しいのにそんな小さなことで相談してくんなよ…!とイライラするかもしれません。
でも、「質問」もスキルのひとつ。場数を踏めば、だんだんと相談上手になっていきますよ。
嫌な顔をせずに、報連相しやすい雰囲気をつくりましょう。
とくに新人のうちは「こんな小さなことで先輩に相談していいのかなぁ…」と不安に思いがちです。
そのままの状態でいると、誰にも相談できず、進まない仕事をいつまでも抱えてしまいます。
本当にヤバくなって相談に来たけど、もう締め切り直前で、時すでに遅し…なんてことにもなりかねません。
仕事の流れをある程度覚えてきたら、「質問する前にいちど自分で調べて、仮説を立てて、それを確認するようなつもりで相談しにくるようにしてね〜」と、だんだん距離をとって独り立ちさせればいいのです。
仕事ができたらきちんと評価する
新人が終わらせた仕事に対して、きちんとフィードバックすることも重要です。
PDCAでいう「C」の部分がなかったら、どう仕事を進めればいいのか客観的な判断軸が持ちにくいので、早さも上がりません。
将来への投資だと思って、数分でもいいので振り返りの時間を設けましょう。(週1、月1単位にするのもいいですね)
「〜〜〜が丁寧で、すばらしい!」
「〜〜〜は伝わりづらかったから、次からは改善してみて。」
「〜〜〜はギリギリすぎたので、次は効率化や、早めのパスを意識してみて。」
などなど、できたこと・できなかったことを客観的に伝えていきましょう。
反対に、自分がやった仕事に対してなんの反応もないと、自分の仕事ってぜんぜん注目されてないんだな〜、やって当たり前という態度なんだな〜と、モチベーション喪失にも繋がってしまいます。
いちいち構わなくても勝手にバリバリやっていくタイプの新人もいますが、そういう性格の人ばかりではないことも覚えておきましょう。
言ったことをやらない場合、厳しめに言う
こちらが伝えたことを実行に移さない場合には、厳しく接しましょう。
厳しい言葉も、本人を想ってこそ。今すぐにその愛情を分かってもらえなくても、いずれ実感してもらえる日がきますよ。
また、「自分なんかが厳しく言ってもいいのかな」と自信がない先輩社員ほど、言うべき時にビシッと言うべきです。
真剣度が感じられないときに、人は人をナメます。反対に、今ナメられていたとしても、あなたが真剣にぶつかれば、だんだんとナメられなくなり、相手に言葉が届くようになります。
それでも態度を改めない場合には、他の人から言ってもらった方が有効なこともありますので、いちど上司に対応を相談しましょう。
さいごに
新人教育って、ぶっちゃけ大変です。
でも、いつの日か、新入社員がイキイキと、強みを生かして活躍するのを見たとき、他の何にも変えられないやりがいを感じられるのも事実です。
さらに、「あのとき〜〜さんに教えてもらえてよかったです」なんて感謝の言葉を伝えてもらった日には、思わず涙がにじむような一生の思い出になるでしょう。
ひとりで淡々と仕事をしている日常では味わえない格別の感情です。ああ、頑張って仕事してきてよかったな〜と感じられますよ!
自分のためにも、相手のためにも、根気強く働きかけていきましょう。