結婚をするのなら、同居するのが当然だと思われていました。
しかし今は、結婚をしても別居を続ける「別居婚」を選択する夫婦が増えています。
結婚をしても独身と同じように、それぞれが一人で暮らす別居婚。
そこにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
この記事では、別居婚を選択するメリットをひも解いていきます!
別居婚は大きく分けて2種類!
一口に別居婚といっても、別居婚を選択する理由は様々です。
別居婚を大きく2つに分けて「最初から別居婚」なのか「途中から別居婚」なのかに分けて、ご紹介します。
同居婚から別居婚へ
長く結婚生活を送っていれば、様々な問題が出てきます。
夫婦関係が上手くいかずいったん別居婚を選択し将来を見つめなおすことも、仕事に集中したいと別居婚を選択することもあるでしょう。
別居婚を選ぶことで、自分の将来や仕事に向き合うことができる。
それは素敵なことではないでしょうか。
充実した人生を送るために、夫婦が離れる必要もあるのです。
新婚当初から別居婚
最近増えているが、こちらの「新婚当初からの別居婚」です。
結婚はしたいけれどもこれまでの生活リズムを変えたくない、自由は確保しておきたい。
もしくは同居するにはどちらかが仕事を辞めなくてはいけないが、お互いに仕事を辞めるなんて考えられないという夫婦もいます。
人には様々な事情があります。
「結婚=同居」と考えずに、「別居婚」を選択して夫婦になる人たちも増えているのです。
別居婚のメリット4つ
「大好きな人とずっと一緒に暮らせる」
結婚の最大のメリットを手放した別居婚には、どんなメリットがあるのでしょう。
同居婚にはない、別居婚だけのメリットをご紹介します。
メリット①自分のペースで暮らすことができる
別居婚の一番のメリットは、結婚をしても自分のペースで生活ができることです!
仕事にも生活にも、既に自分のペースが出来ている大人の女性であれば、相手に合わせるのは中々に大変です。
どんなに彼が好きでも、自分のライフスタイルが崩れればストレスも疲れもたまってきます。
イライラして夫婦仲が悪くなるよりも、別居婚を選択して仲良し夫婦でいるほうがずっと素敵です。
メリット②いつも新鮮な関係でいられる
一緒に暮らすとどうしても緊張感は薄れてきますし、一緒に過ごす時間の大切さも変わってきます。
夫の前で女性を意識しなくなってしまったり、一緒に食事をしているのにスマホに夢中になったりといったこともあるでしょう。
しかし、別居婚であれば違います。
大好きな夫に会うときには女性としてのオシャレもかかさず、食事をするときもテレビを見る時も二人でいる時間を大切にします。
別居婚だからこそ、いつまでも新鮮な関係でいられるのです。
メリット③離れているからこそ、思いやる気持ちを持てる
同居婚だと、自分の空間とパートナーの空間は同一です。
そのため、お互いの存在にイライラすることもあるでしょう。
でも、別居婚なら自分だけの空間はしっかり確保されていますから、一緒の空間をイライラしながら過ごす事はないでしょう。
別居婚だからこそ、パートナーの状況を鑑みて、思いやりを持って接することができるのです。
メリット④自立した大人同士の関係が築ける
別居婚は、お互いに自立した生活が出来なければ成立しません。
経済的な自立はもちろんですし、自分の食事は自分で用意し、ゴミは自分で捨てる必要があります。
パートナーがいなくても自分の足で立っていられる。そんな大人な二人だからこその別居婚です。
精神的に支え合うことは大切ですが、生活面では互いに「自分の事は自分で」出来る夫婦でいたいですよね。
別居婚のデメリット4つ
自分の生活を大切にできる別居婚ですが、デメリットもあります。
別居婚を考えるのなら、デメリットについてもしっかりと理解しておく必要があるでしょう。
夫婦で一緒に暮らすことを手放す結婚生活にどんなデメリットがあるのか、見ていきましょう。
デメリット①お互いの都合をつけないと会えない
- 仕事でミスをして凹んでしまった
- 嬉しい事があって夫に伝えたい
- 何もないけどちょっと顔を見たい
そんな「夫に会いたい」とき、同居婚であれば家に帰れば夫がいます。
でも、お互いに自立した関係を目指して別居婚を選択したのなら、自分の「会いたい」気持ちだけで会うわけにはいきません。
自立した関係を寂しく思うときもあるでしょう。
デメリット②家族としての問題に二人で立ち向かう事ができない
- 子供を持つのかどうか?
- いずれは同居するのか、するならどこで、時期はいつか?
- 自宅を購入するのか、それはどこか?
- お互いの親に介護が必要になったら?
一緒に暮らしていれば日々の愚痴のように情報を伝えることも出来ますし、お互いに少しずつ気持ちを共有することも出来るでしょう。
しかし、一緒に住んでいなければ日々の感情を共有するのは難しいです。
家族としての問題に、別居婚の夫婦が一緒に立ち向かうことは少ないでしょう。
片方が家族としての在り方に疑問を持ったとしても、パートナはそれに気が付かない。
限界が来る日までパートナーの気持ちに気が付かないかもしれません。
デメリット③浮気・離婚に繋がりやすい
あなたが結婚したいと思ったほどの夫は、他の女性からみても魅力的な男性でしょう。
既婚者とは言え、妻とは別居しているとなれば他の女性から言い寄られる事があっても無理はありません。
一緒に暮らしているのなら、生活の中で妻の大切さや既婚者としての責任を感じる場面が多々あります。
しかし、別居婚の夫の感覚は独身者に近く、素敵な女性からの誘惑に乗ってしまうこともあるでしょう。
浮気があっても妻は気が付かない。
時間が立てば浮気が本気になって、離婚に繋がる可能性も出てきます。
デメリット④結婚における経済的なメリットがない!
別居婚を選択する夫婦の多くは、お互い経済的に自立をしていて妻も130万円以上稼ぐ場合が多く、扶養控除を受けられません。
さらに、別に住居を構えているので家賃や光熱費、食費などの生活費がそれぞれにかかってきます。
自分一人だと思えば節約はしやすいかもしれませんが、結婚をしているのに一人暮らしと同様に費用が掛かるのです。
結婚することで生活費を浮かせて将来への貯蓄に回したい。そう思っているのなら別居婚はマイナスかもしれません。
別居婚に向いている夫婦とは?
なんにでも向き不向きがあります。
別居婚も同様、向いている夫婦と向いていない夫婦がいます。
では、どんな夫婦が別居婚に向いているのでしょう。
柔軟にコミュニケーションをとることが出来る夫婦
お互いに自由を満喫しているように見える別居婚ですが、実は柔軟にコミュニケーションを取れる夫婦でないと継続は難しいでしょう。
毎日は会えないからこそ、LINEや電話で連絡を取る。
もちろん、連絡事項だけでなく一日の出来事を共有したり、会えない寂しさを埋めたりといったことも必要です。
会えないなら、別の方法で夫婦のコミュニケーションを図る。
そんな柔軟性のある夫婦こそ、別居婚に向いているのでしょう。
仕事が好きで経済的・精神的に自立している夫婦
別居婚なのに、生活費は全て夫のお給料から。
小さな子供がいる単身赴任ならそれもアリでしょうが、自ら望んで別居婚をしているのなら自分の生活費は自分で稼ぐ必要があります。
楽しくやりがいをもって仕事をして経済的に自立し、精神的にも夫に依存することなく自立している。
そんな大人な夫婦だからこそ、別居婚を選択できるのです。
強い信頼関係を築いていける夫婦
良い時も悪い時も二人で一緒に過ごす同居婚。
そんな日々の生活は、二人の絆を少しずつ強くしていきいます。
しかし、別居婚である以上、自然に少しずつ信頼関係を強固することは難しいでしょう。
別居婚の信頼関係は、努力の上に築くことが出来ます!
お互いに信頼できるように行動を伝える。毎日愛を伝え合う。
別居婚をするのなら、パートナーから信頼される努力が出来る夫婦でなくてはいけません。
お互いに別居婚のメリットを理解している夫婦
現在の日本では、結婚をすれば同居、生計も同一になることが一般的です。
どちらか一方が別居婚を希望しても、パートナーは同居婚を希望することもあるでしょう。
お互いが納得をしていないのであれば、別居婚を希望したあなたを理解できず、不仲の原因になる可能性もあります。
夫婦そろって別居婚のメリットを理解していなければ、別居婚に向いているとは言えません。
まとめ:別居婚を望むなら話し合うことが大切!
メリットも魅力もある別居婚ですが、残念ながらデメリットも向き不向きもありますし、夫婦によって様々な形があります。
別居婚は、コミュニケーションがあってこそ成り立ちます。
あなたが別居婚を望むのなら、パートナーとしっかり話し合って、お互いが納得するライフスタイルを確立させましょう。
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