うまくいかなくて、つらい就活。
こんなに時間もお金も労力もかけているのに、どうして結果が出ないんだろう…
不採用のお祈りメールが続くと、落ち込みますよね。
つらい気持ちになってしまうのも、よく分かります。
私も、大学3〜4年生のときに就活をがんばっていました。
そして、20社以上落ちました。
どこも私を採用してくれない…私が行ける会社なんてないのかもしれない。
私は世の中に必要とされてないんだ…
そう思った私は、就職活動をやめました。
諦めたんです。
でも、今になって思い返せば、なぜ私がどの会社にも採用されなかったのか、分かる気がします。
それは、「内定をもらうことが目標」になっていたから。
もっと自分の意思を持ち、自分のやりたいことをはっきりと知っておくべきでした。
つまりは、自己分析が足りなかったんです。
あのとき、ちゃんと自分について理解していれば…
今、就活がつらくて悩んでいるあなたに、私が就活の失敗から学んだ「自己分析の大切さ」をあなたにお伝えします。
「入社したらあなたには何ができますか?」と質問されたら?
とある印刷会社の最終面接試験で、「入社したら、あなたには何ができますか?」と質問されました。
この質問でのやりとりは、10年経ったいまでもはっきりと覚えています。
答えられなかった私
質問を受けたとき、私は頭の中で必死に考えました。
「私がこの会社に貢献できることは何?」
「私が持っている能力が何の役に立つんだろう?」
しかし即答できず、焦りの中で「すみません、ちょっと考えるので時間をください」と言いました。
十数秒の時間をもらってひねり出した答えは、
「…デザインの勉強もしてきたので、そのセンスを活かせると思います」
今思えば、とんちんかんな答えです。
「それじゃない感」満載。
面接官は「そうですか、分かりました」と言いつつも、
きっと内心では「コイツ全然分かってないな〜!」と苦虫を噛みつぶしていたことでしょう。
今ならどう答える?
面接試験が終わってから、どう答えるのが正しかったのか考えました。
ありがちな質問なのに、適する答えを用意していなかった自分をやるせなく思うと同時に、
模範解答ではない自分ならではの答えとはなんだろう、と思いを巡らせました。
志望部署は、印刷会社の営業。
おそらく業務内容としては、新卒で入社してから学び覚えることが大半でしょう。
会社としても、新卒社員に即戦力は求めていないはず。
きっと今なら、
「大学4年間で専門的に学んできたことが、そのまま役に立つかどうかは分かりません。
ですが、御社に入社した社員のスタートラインはみんな同じだと思っています。
今まで培ってきた経験をもとに、入社してから先輩方から学ぶことをめいっぱい吸収して、役に立てる人材に成長したいです」
…みたいなことを答えるんじゃないかなーと思います。
この答えが正解かどうかは分かりませんが、
もしいま自分が企業の採用担当だったら、「お、前向きでいいな」と好印象を受けるでしょう。
軸は会社じゃなくて「自分」。見失うとどうなる?
就活は、自分のためのものです。
会社に採用してもらうけれども、会社のための就活ではありません。
就活に失敗した私は、その軸を見失っていたんだと思います。
会社に気に入られようとしてしまった私
とあるインテリア系の会社の面接を受けたとき、
「弊社は岡山県にも支店があります。
そちらに転勤になったとしたら、快く赴任してもらえますか?」
と質問されました。
岡山県出身の私は、
「はい喜んで!」と即答。
その会社は、すんなりと落ちてしまいました。
これも、あとから思えば納得です。
なぜなら、私が故郷ではない石川県で就職活動をしていた動機は、
「学生時代を石川県で過ごして価値観が変わった。
石川県の人たちにいろんなことを教えてもらった。
今度は私が地域に貢献し、石川の人たちに恩返ししたい」
というものだったからです。
完全にズレてますよね…。
面接官はきっと心の中で「石川に貢献したいんちゃうんかーい」と突っ込んでいたことでしょう。
就活はマッチング。会社に従うことが正解ではない
当時の私は、「内定」を目指すあまり、自分の目標を見失っていたのだと思います。
実際、周りで就活していた友達が内定をもらうにつれ、焦るばかりでした。
就活は、自分と企業とのマッチングです。
当然、合わないと思ったらこちらからお断りすることも可能です。
無理に合わせる必要なんて全くないんですよね。
会社に合わせるのではなく、自分に会った会社を探しに行く、というスタンスを忘れずに就活に取り組みましょう。
自分の思いに一貫性を。ブレない軸はあるか?
履歴書やエントリーシートを、その会社に合わせて書き換えてはいませんか?
その場しのぎの「思い」は、いずれバレます。
自分の中にブレない軸を持ち、「自分がやりたい仕事」への思いに一貫性を持つことが大切なんだと学んだ出来事がありました。
「会ったら印象が全然違うよ」と言われた私
「文章は良いと思ったんだよ。でも会って話したら全然印象が違うよ」と言われ、落とされたこともあります。
その会社は、履歴書とともに800字ほどの作文の提出が課題でした。
私はその会社で働きたいという熱い思いを文章にしたため、書類選考を通過。
でも、社長と1対1の個人面接という一発逆転のチャンスのある試験で、
私はしどろもどろの回答しかできなかったんです。
厳格な雰囲気の社長だったこともあり、緊張感もありました。
それにしても、とんちんかんでまとまりのないことばかり言ってしまい、完全に呆れられた感がありましたね…。
その場で作ってはだめ。根幹を固めて軸を持っておくこと
エントリーシートにしても、面接にしても、会社に合わせてその場で動機を作ってはいけません。
「自分が何をしたいのか」を根幹に持ち、その上で「自分の思いを実現するために、その会社で何が学べるか」という思考回路を持ちましょう。
しっかり自己分析をし、軸が定まると、自分の中の引き出しが増えます。
自分の特技、今までの経験、将来の目標、自分の弱点…
面接で何を聞かれても、引き出しがあれば、ブレない軸に沿って自分の思いを伝えることができるはずです。
一度、人に伝わる言葉にして、引き出しにしまっておくことが大切なんですね。
就活はほんの人生の一部。視野を広く持ってその先を見よう
就活で失敗しまくった私は、大学卒業後、小学校の臨時講師として数年間勤務しました。
今は、企業で正社員としてデザインの仕事をしています。
加えて、こうしてライターの仕事もしています。
新卒で希望の会社に就職することは、キャリアを構築する上ではたしかに大事かもしれません。
でも、内定をもらって就職するよりも大切なのは、「自分が将来どうなりたいのか」「自分がどこで何をやりたいのか」を知ることだと思います。
「自己分析にもとづく軸」があれば、周りの目を気にせず、自分の思う方向に進んでいけるんじゃないでしょうか。
今はつらい就活でも、その軸を作って活動することは、きっとあなたの今後の仕事に役立つでしょう。
視野を広く持って、「就活のその先」を今一度見直してみてくださいね。
応援しています!